くりふ

地上に降りた女神のくりふのレビュー・感想・評価

地上に降りた女神(1947年製作の映画)
1.5
【あ~ぁ…女神さま…】

久しぶりに、リタ・ヘイワースのダンス、艶姿をただ見たくてレンタル。

素の魅力が弾ける初めのダンスシーンは素晴らしく、膝下スカートなのに高速スピンでちゃんと“リタチラ”サービスもしてくれて、下心洗われました。が、お話は素晴らしくつまらない…。

物語としては『幽霊紐育に行く』の続編らしい。そちらを見れば少しは楽しめるのかもだが、単体では震えるほどに退屈だった。

天界に住む、舞踏を司る女神テレプシコーラが、地上で制作中の、自分をモデルとした下世話な舞台にキレてしまい、女優のふりして潜り込み、舞台を内から自分好みに変えようと画策するが…というお話。

この作中舞台が、リハ見ていてもどーでもいい感じで、それにマジギレする女神もアホかと思うので、基本設定からして面白くない。

で、リタは地上に前からいた人なら、まあ女神扱いしてもいいかと思える美貌やダンス力を持っているが、御光臨マジ女神にはゼンゼン見えない。後光出てないし。隣の美人さんがコスプレしてるだけって感じ。

女神のつくりがテキトーだが、リタにやらせれば持つんじゃね?という安易な発想で進めちゃいました的失敗作に思えました。

で、冒頭ダンス以降のミュージカルシーンが、いちいちつまらない…。これなら、ワンパターンでも新しいぶん『グレイテスト・ショーマン』の方が幾分マシだわ。

ただ、リタだけがちょびっと美味しい。それだけでしたよ私には。

<2018.4.7記>
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