スラバヤ

脱獄の掟のスラバヤのレビュー・感想・評価

脱獄の掟(1948年製作の映画)
5.0
クレア•トレヴァーのモノローグが劇伴も相まって呪詛のような響きを獲得している。ライトに照らされるトレヴァー、森での焚火とロングで警官を捉えたショット、包囲網を影そのものとなって組み立てる警官、湖を背にして休むマーシャ•ハント、霧の中の銃撃戦、炎に包まれた中での対決など、ジョン•オルトンの撮影、アンソニー•マンの卓越した空間処理能力が合わさり、傑作が誕生している。レイモンド•バーと炎の暴力性については既に何人もの方が言及しているが、必死の逃避行での亡霊じみたギャングのボス役と同じく恐ろしい。
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