短文感想 13点
ばりわろた。もうラストが正気の沙汰ではない。とても大の大人が考えたとは思えない結末。これでギャラを貰えているのでしょうから逆に素晴らしいものです。

以下、ツッコミポイント

・IT！というタイトルが意味不明。ただし、あのitより古いからこちらの方が元祖か。
・ミイラ化した母に気づかずに1分以上も母に話しかける主人公
・魔像ゴーレムに傘で叩かれて死ぬ館長
・魔像ゴーレムの無双具合

いや、もう魔像ゴーレムの無双具合には声を出して笑ってしまいました。物語はいきなり大ごとになり、よもや核ミサイルをゴーレムにぶちまけます。そのシーンだけアメリカの水爆実験レベルの映像を借用してくるのですが、どう見ても近距離にいたのに主人公たちは防犯ゴーグルしか装着していない軽装ぶり。いや、死ぬて。
そして一番おかしいのが、それをまともにくらったはずのゴーレムが無傷でいること。ラストまで地味だがそこそこ慎重に描かれていたのに最後なんだこれ。失笑で終わる映画とはこの作品のことを指すのでしょう。久々にふざけた映画を観ました笑

• #tmy整理ホラー
• #100分以下

火事になった倉庫から発見された謎の彫像がアーサーの勤める博物館に送られてくる。アーサはその彫像が16世紀に造られた兵器ゴーレムと知り…というストーリー。
トンガリ頭のゴーレムが印象に残るホラー映画です。このゴーレム、動き出すのは中盤ぐらいからですが、それまでにも突き出した自分の腕に傘を置いた館長が死んだり、タバコの煙吹きかけた作業員の上に倒れて圧死させたりとやらかしてくれます。
主人公のアーサーは博物館の館長助手でえすが、家ではミイラ化した母親に話しかけたり、宝石を盗んで母親の首にかけたりとサイコな青年です。そんな彼がゴーレムの秘密を知り、ゴーレムを操れるようになるとゴーレムに指示を出して凶行を重ねていきます。アメリカの調査員にゴーレムの由来を聞かされ、暴走したゴーレムの犠牲になるのを恐れて水に沈めたり納屋ごと燃やそうとした時まではまだ、辛うじて良識が残っていたと思いたいですが、終盤は完全にその力に取りつかれていましたね。自分を裏切った老婦人に火をつけて焼き殺してしまう所では遂に自分の手迄汚してしまったかと思いましたね。
ゴーレムが動き出してからはアーサーの指示で殺人だけでなく橋を壊したりとやりたい放題です。しかもバズーカ砲や戦車砲を喰らってもびくともしない無敵ぶり。最終的に小型核爆弾まで持ち出すのには笑ってしまいました。しかもそれでも無傷という最強すぎる兵器です。
ラストは呆気ない気がしますが、まあ、あそこまで最強設定にしちゃったらああ締めるしかない気もしますね。
全体としては年代的にもゴア描写などない地味な映画ではありますが、小型核爆弾まで持ち出す終盤の暴走ぶりは中々面白かったです。

原題はit!しかし、ゴーレムとしてキャラ設定しているあたりオフシャルブートレッグみたいな作り。戻ってくるあたり可愛い。

• #宅鑑