ローリエ

殺人療法2のローリエのレビュー・感想・評価

殺人療法2(1995年製作の映画)
3.5
アダム・ボールドウィンが刑事役で主演ですが、この作品の一番のポイントは犯人役のドン・ハーヴェイです。
この俳優の名を知っている人がどのくらいいるのかわかりませんが、代表作は「カジュアリティーズ」で劇中でショーン・ペンより長い懲役を食らった狂暴な兵士を演じており、マイケル・J・フォックス、ショーン・ペンに続く3番手にクレジットされています。
「カジュアリティーズ」公開当時はロードショーで少しだけ期待の若手と紹介されておりました。とにかく若いころから現在まで役の8割はジャンキー、DV男、小狡い嫌味な男など(小物の)悪役・憎まれ役で、当時の主要共演者はかなり有名になりましたが、彼一人だけすっかり置いていかれた感が強く、90年代後半からは端役も多くなってしまいました。時には顔が映らないこともある苦労している俳優ですが、この作品では大活躍します。
暗い表情を浮かべながらバーバラ・カレラやたくさんの登場人物を似非手術で恐怖に陥れます。「カジュアリティーズ」以来の出番の多さでファン必見ですが、残念ながらDVD化は期待できません。