らんらん

橋蔵のやくざ判官のらんらんのレビュー・感想・評価

橋蔵のやくざ判官(1962年製作の映画)
4.0
ここはお江戸は本所横網の貧乏長屋、個性的な住人たちが毎日騒がしく暮らしている
西の方では大塩さんがお上に弓を引いたらしいとかそんな時期の物語
大家でもあり悪どい金貸しでもある官兵衛(多々良純)は長屋のみんなはもとよりご近所からも嫌われている、今日も長屋の貧乏浪人の父娘に返済を迫り返せないなら娘はカタとしてもらっていくと脅す
その夜に事件は起きた!官兵衛の変死体の発見、駆けつけた目明し八五郎(田中春男)は長屋の住人がクサイと睨み取り調べを始めるのだが、、、

マキノ雅弘の監督作品、大川橋蔵主演の時代劇、そしてヒロインに丘さとみってだけの情報での鑑賞
あおー、こんなお話なんだーと、笑いありイチャイチャありの娯楽作品なんだけど、犯人探しもするミステリーでもある
何しろみんな怪しいのw 大川橋蔵からして正体不明、ふらりと長屋に住み着いた風来坊、刺青を入れている遊び人風で、官兵衛が殺された状況がその日に憎まれ口で言っていた状況とそっくり
他にも浪人父と若い浪人、居合の先生、錠前屋が怪しさ満点、それをかばうため浪人娘やヒロイン丘さとみが工作したりするもんだから事態はさらにこんがらがる
長屋のユカイな住人、飲み屋の店主進藤英太郎、駕籠屋のおバカコンビ、人形造りの堺駿二夫婦が異様なテンションでストーリーを盛り上げてんやわんや!
みなさん芸達者でそのドタバタぶりが楽しい!

そして大川橋蔵と丘さとみによるイチャイチャも良かった
いつもながら橋蔵は粋でいなせで、清潔感のあるかっこよさ
そして丘さとみがヤバすぎ!たぶん今まで見てきた中でもベストにかわいい
何かと「ばかばか、きらいきらい」って言いながらもゾッコン、甘ったるくとろけるような演技がかわいすぎる!
この丘さとみが見られたことが一番収穫だったかも

最後に、、、ネタバレしちゃうけど
見てるうちなんとなくそんな気はしてたけど

この映画、遠山の金さんですw
劇中殺しが2度起こり、遠山奉行によるお白州で犯人が明らかになります

でも!正直ストーリーとか犯人なんかはどうでもいいのw
そっちに期待して見たら肩すかしかも
ユカイな仲間たちによるドタバタ、橋蔵&丘さとみによるラブラブ、つまり出演者で楽しむ映画かと

個人的には満足度高い良作だと思う、さすがマキノ雅弘ハズレなし安定した面白さ!って感じです
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