ベビーパウダー山崎

キルボットのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

キルボット(1986年製作の映画)
3.0
深夜のショッピングモールに閉じ込められた若者と殺人マシーン化したセキュリティロボットとの攻防。セックスと暴力、裸と残忍な死。スクリーンの向こう側で見知らぬ誰かが酷い目にあう、その地獄をスナック菓子片手にだらだらと覗き見している安上がりな娯楽。人間を排除したあとのロボットのキメ台詞「Thank you, have a nice day」。
コーマン門下生のジム・ウィノースキーが手堅く、低予算でどのように映画を撮ればそれなりに間違いないのかを教えてくれる。もちろんコーマン映画で馴染みのディック・ミラーも出てくる(そしてすぐ死ぬ)。冒頭のロボットお披露目会でバカみたいな質問をする夫婦を演じているのがポール・バーテルとウォーホル組のメアリー・ウォロノフという『フライパン殺人』な二人。