ロサンゼルスで1941年に実際に起きたメキシコ系アメリカ人の若者達が不当に逮捕された免罪事件スリーピーラグーン事件と、1943年にメキシコ系アメリカ人の若者達と白人海兵の間で起きた揉め事ズートスーツ・ライオットをミュージカルを用いて再現し映画化した作品。白人至上主義者達によるメキシコ系アメリカ人に対する差別の歴史の一部を知ることの出来る貴重な作品。ミュージカルを用いた作風が大変素晴らしく、音楽、演出共に捻りや味があって見応え抜群。白人達に不当な扱いを受けるメキシコ系アメリカ人達の厳しい現実が熱いミュージカルで見事に炙り出されていた。パチェーコやズートスーターといった当時のメキシコ系アメリカ人の若者達のお洒落なファッションも見どころのひとつ。ズートスーツを完璧に着こなすエドワード・ジェームズ・オルモスの歌って踊る激シブな演技に胸熱。人種差別はダメゼッタイ👎

メキシコ系アメリカンに対する差別的なステレオタイプ、多層的なアイデンティティ、男性性を、現実とファンタジーの遊びの中で上手く表現している