ゆかちん

マン・オブ・スティールのゆかちんのレビュー・感想・評価

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
2.7
これでDCEUも全部観たことになるのかな?

スーパーマンについて殆ど知らなかった(青いコスチュームに赤いマントつけて空を飛んで目からビームを出すというのは知ってる)ので、出生やら何やらがわかり、なるほどなーと。クリプトン人というのは、バットマンvsスーパーマンとかで出てきたから知ってたけど、こういう物語があったんやね。

ヘンリーカヴィルが圧倒的な男前すぎる。
なんだこの無敵な男前さは!!
そして、スーパーマンになるためにいるんですか?てくらい見た目はハマってる感じがした。

エイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ラッセル・クロウ、ケヴィン・コスナー、ローレンス・フィッシュバーンて、かなり気合の入った配役。

総合的には、オリジン物語としてDCらしく取り組んだという印象。ギャグ要素がないのとか、暗くシリアスな雰囲気とか。

ハンス・ジマーの音楽のせいか、陰鬱感が加速されてた。

あと、マイケル・シャノン演じるゾット将軍が、完全悪には見えなかったのも良かった。
地球人からしたら迷惑やし侵略者なんだから悪者やけど、クリプトン人にしたら、自分たちの文明や種族を遺すためにやってるわけで。
もし地球が滅びる時、別の惑星に辿り着いて先に生命体がいたら人類はどうするのかな〜と。
もっとリアルに言えば、過去、アメリカ大陸などの新大陸に入り込んで、先住民たちを追いやって(滅ぼして)自分たちの文明を作った侵略の歴史を思うと、同じようなことに見えてきて。

まあ、だからスーパーマンはゾット将軍を手にかけた時に複雑な感情が込み上げて叫んだんだろうけど。

この辺が、なんか考えさせれていいのかなと思った。
まあ、そうはいってもやり方がちょっとなーなんだけど。最初のクリプトン星の行動とか含めて。


しかし、スーパーマンはええやつやな。
イジメとかにあったら、憎んだりしそうなところ。
多分、本来の親の精神と育ての両親の心が素晴らしかったということなんだろう。
あと、最初はいじめてたけど、助けられてからなんとなく察して手を貸してた友達とかの存在もあるのかな。
スーパーパワーを使って人の役に立ちたいという真っ直ぐさが壊れずに育つのは素晴らしい。


しかし、スーパーマンが世界を救ったというのは勿論なんだけど、あの軍人たちや博士のおかげであるというのはもっと取り上げてもいいのでは。
彼らが命懸けでブラックホール作り出したおかげなんやし。
「名誉の死を遂げられて良かったよ」みたいなセリフと共に散るのが切なかった。。


ただ…な点をあげると、

⚫︎クラークに薄い壁を感じる
ヘンリー・カヴィルはスーパーマンに似合いすぎてるんだけど、クラーク自身についてもっと掘り下げてほしかったような。
ヘンリー・カヴィルて他の作品もなんやけど、何考えてるかわからないな〜って演技するよなw
ミッション・インポッシブルのときはそれが功を奏した印象やったけど(最初はイケスカナイけど味方かなというところから、後半になって実は悪役とわかる役だったので)。
内面からの感情を感じる演技に見えないというのか。
あえてなのか、その辺あまりうまくないのか。コードネームアンクルも、スパイという職業柄それで成立してたし、エノーラホームズのシャーロックも探偵だからまあいいんだけど。
ミステリアスだし、悪い人ではないんだろうみたいなこととかはわかるし、瞬間的な感情が出てくる演技は出来てるんだけど、総合的に「ものすごい完璧な男前やし、人当たりとかの感じもめっちゃええねんけど、何考えてるのかわからん人やな」というふうに見えてしまう。

オリジンの話なので、自分が何者なのかわからない、アイデンティティが確立していない、宇宙人と人間の間に存在する状態という、フワフワしたところを出したかったのいうことなら、これでいいと言えばいいんだろうけど。

でも、主人公って一番観客が感情移入する存在なはずやのに、クラークに薄い壁を感じてしまうなーという印象になってた気がする。


⚫︎破壊しすぎでは…
クリプトン人はどれほど強く、いかに恐ろしいことだったのかというのを表現したいのはわかるし、あと、コミックから出来た作品ということだからってのも分かるけど(アニメとかってあちこち壊しまくっても次の回のときはケロッとなおってたりする。)、それにしてもニューヨーク破壊されすぎじゃね?て笑。
絶対一般人めっちゃ死んでるやん。
アベンジャーズ1のときも壊滅感はあったけど、それを超える破壊。
これ復興するの時間かかりそうやなぁーてレベル。
まあ、スピード感含めて映画館で見たら迫力があってよかったんやろうけど。


…とまあ、むーんなところもあったけど、エイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ラッセル・クロウ、ケヴィン・コスナー、ローレンス・フィッシュバーンもとても良くて、見応えはありました。

しかし、マイケル・シャノンめっちゃ若く見えた。
てか、今もまだ40代なんやな。当時30代ならそらそうか。
最近の作品見てると、もっと年齢が上みたいな役が多いから、実年齢も上なのかと思ってた笑。


てか、スーパーマン単独はこれだけで、次いきなりスーパーマンvsバットマンなんやな。
なんか、もっとスーパーマンが人助けしてるとことか見たかった気がする。
もう一つくらい単独で人類の味方して闘う作品があれば、スーパーマンvsバットマンにも深みが出たような気がする。

DCもSONYも、焦ってMCUのマネしなくていいのになって思っちゃうよね。
下手に真似してもボロが出るだけやと思うねんけどって。
DCはMCUでも経験積んだジェームズ・ガンが総合プロデュースするから、これからうまくいくのかな〜。


さて。
フラッシュにゾット将軍でマイケル・シャノンが再演するんやね。
フラッシュには期待してるので楽しみだ!
ゆかちん

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