まぐろさばお

マン・オブ・スティールのまぐろさばおのレビュー・感想・評価

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
4.5
本作、バットマンVSスーパーマン、ジャスティスリーグと見てきたけれどこちらが最も好み、ダントツでいい。

他2編に関しては、作家アイン・ランドの影響が非常に強くて、正義とは何か、本当にその正義は世界をよくしているだろうか?的なアメコミの自己言及のようなネガティブな色合いと、現代アメリカ社会の「世界の警察」への批評精神を含む社会性を持ったメッセージがあるのはわかるんだけれど、本作に関してはむしろもっと個人レベルでの正義や信念、親子関係など、哲学ではなく小市民の感情に根ざしていて、私はアメコミであるならばこれくらい単純な方が自然で良いと思ったし、非常に共感ができた。

これに比べるとその後のDCUは高尚なメッセージを込めようとしすぎて、子供向けのヒーローものにしてはシリアスさやテーマ性がトゥーマッチだと思う。