このレビューはネタバレを含みます
ほぼ一室での進行する12人の会話劇。
検察により組み立てられた事件のストーリーに乗り、偏見の目のまま評決しようとした11人に対し、ただ1人が真に疑う余地はないのかを投げかけ、皆の意識を変えていく。
あくまで裁判において提示された証拠に基づく推理だけで判断するので、何が真実かはわからない。ただ、偏見の恐ろしさと、ひと一人の命がかかっている大事な審理を軽んじる怖さを感じた。
このストーリーだと、現場や事件の回想シーンなどを盛り込まれそうなものだか、これを一室の会話だけで成り立たせているところがすごい。
なんだか三谷監督の作品にありそうな感じ。
…と思ったら案の定、似たようなタイトルのものを手掛けてらっしゃったのね(笑)