先日のグラントリノに続き、評価の高いクリントイーストウッドの頑固じいさん系ストーリーです。
契約切れ間近の野球のスカウトじいさんと、その娘さんとの親子のストーリーです。このじいさんは、娘さんとのコミュニケーションを苦手にしていたのですが、娘さんはそれを自分が嫌われているためだと感じ、そのせいで他人に心を閉ざしていた。その2人が少しづつ心を通わせ始めるストーリーです。
いやあ、クリントイーストウッドは、こう言う頑固じいさんをやるとはまりますね!素晴らしい演技をしています。いつまでも元気に役者をやって欲しいなあとつくづく思います。
父親であるじいさんが、こう言う野球に関わる人生は、人生の三等席だと言ったところ、野球好きの娘さんは、私にとっては人生の特等席だと言うシーンが良かったです。
娘さんが、例えば、どうして親戚に何年も預けて連絡もくれなかったのか、そう言う父親の態度についての説明を求めるシーンもすごく真に迫っていて、共感出来ました。実際にすれ違ってお互いを避けるだけになってしまっている親子って多いんだろうなと思いますが、こういう真劇な態度が必要なのかもしれないなと思いました。
この映画は、観る前には、他と似たような物語かなと思って見始めましたが、全くそんなことはなく、すごく迫力もあり、ストーリーに変化もあり、予想以上にとても楽しむ事が出来ました。
なお、原題は、”Trouble with the Curve”「そのカーブでの問題」と最後まで観ないと意味の分からないタイトルですので、私は日本語タイトルの方が好きですね。