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華麗なるギャツビーのNOBUのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
3.5
全体的に予想したよりはいい作品。
ストーリーの構成はレッドフォード主演の1974年版よりも原作を忠実にして展開している。
しかし、語り手となるニックは冒頭から結末ありきでの過去の出来事として語るところは映画手法としてもよかったのではないかと思う。

ディカプリオが演じるギャツビーも、徐々に湧き出るニックへの信頼や友情もよく描けており、所々原作には描けていない大胆で強気な反面の少年のような心を持った側面が描写されていたのではないかと思う。

ただ、バズ・ラーマン監督の売りでもあるこの世界観が華やかなのはいいが、リアリティに欠け自分にはケバさが目立ってあまり好きにはなれない。
求めるコンセプトの違いかもしれないが、リアルな20年代のファッションや音楽をもっと取り入れて、原作が描こうとした好景気に沸く中の、精神的にもまだまだ未熟な人々の姿を表現して欲しかった様に思う。
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