Ark

華麗なるギャツビーのArkのネタバレレビュー・内容・結末

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

過去に愛した女性を手に入れたくて、底から這い上がり、大豪邸で毎晩豪勢なパーティーを開けるほどにまでなったギャツビー。しかし彼女にはもう夫がいた。迎えに行くには遅すぎたのだ。しかしギャツビーは今も彼女は自分を愛していると思っている。これが致命的な思い込みだった。
ある時、彼女はギャツビーの車で店主の妻を轢いてしまった。助手席にギャツビーもいたが、彼女はそのまま逃げてしまう。そして、ギャツビーの車である上に、彼女が轢いたことを知っていながらギャツビーのせいにするためにギャツビーがやったと店主に嘘をつき罪を着せた(クソ最低)。そうして犯人に仕立てあげられたギャツビーは、報復として店主に撃ち殺され、店主自身もその場で自殺した。
その葬式には毎晩豪勢なパーティーに参加していたものは誰も来なかった。愛した彼女さえも……。語り手であるギャツビーの親友だけが、そばにいた。
このストーリーは、語り手がギャツビーの親友だからこのような見え方になっているが、冷静になって第三者の視点で見れば、ギャツビーは過去にしがみついて現実を見れていない哀れな男とも見れる。だけど本当にギャツビーは気の毒な男だ。彼女を迎えに行くために必死で這い上がり富豪になったのに、もう彼女は自分に気持ちがないのだから……。
過去に囚われ真実から目を逸らし、けれと一途に彼女を愛し続けたが、彼女は簡単に、あまりにも簡単にギャツビーを捨てた。だから個人的にあの女はゴミだなと思う。自分がやったのに真実を店主に伝えず成り行きに任せてギャツビーに罪を着せ逃げた彼女。その罪は大きいですよ。最低な彼女と夫に罰が下ることを、そしてギャツビーがあの世で報われることを祈ってしまう作品でした。

ディカプリオの演技がやはりよかったです。ディカプリオの激怒する演技はガチめに怖いんでビビる(笑)かと思えば悲しげな表情も上手いんでそういうシーンは胸が締め付けられる。最低彼女の演技もよかったです。いい感じに観客をムカつかせる演技。シナリオも役者もよかった。
ただ、彼女と夫が最低だったという印象が強いので4.5。
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