ともまる

華麗なるギャツビーのともまるのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
3.3
1974年版はずいぶん昔に観たもののディカプリオ版は観ていなかったので今更ながら鑑賞。

1974年版よりも色々な意味で解像度が高く、よくわからなかった背景やそれぞれの気持ちがしっかり説明されていて親切設計だったけれど、それによってギャツビーの報われなさがより浮き彫りになって辛かった。才能と運に恵まれ有り余る富を手にしたのにデイジーに関する選択や行動だけことごとく間違えるギャツビー……。
昔観た時は夢みがちな男だなと思っていたけれど、辛い環境の中からこの先の幸せを心から信じることで生き抜いてきたということを考えると納得。憎めない人なんだよね。

最後、ニックからかけられた言葉や希望が打ち砕かれなかったところなどいくつか救いはあってほっとした反面、(1974年版のラストが胸糞一辺倒だったので)後味が悪くなりすぎないための配慮なのかなとも感じてしまった。