100年前のパリピ達が歌い踊りまくる、ド派手な演出に圧倒されるB.ラーマン監督版、みんな大好きグレート ギャッツビー。
公開時以来約10年振りに観ましたが、狂騒の’20年代をそのまま具現化した、あの乱痴気騒ぎっぷりがやっぱり良いですね。まさにデカダンスの極み。
最初観た時はもうほんと、『なんなんだコレはっ⁈』という感じで、いくらなんでもやり過ぎだろうってちょっと引きましたが…。
で、ジェイとデイジーの関係ですが、もとをただせば戦争が悪いということになるのでしょうが、そこは主眼ではないので。
『急いては事を仕損ずる』と言いますか、『覆水盆に返らず』と言いますか、なんとでも表現できますが…。
まぁ、いろいろやりようはあったとは思いますが、結局T.マグワイア演じるニックの言う通り、失われた時は戻せないのでしょう。ジェイの気持ちもわからなくはないのですが、思い出は思い出として、大事に胸の中にしまっておくのが正解だと思います。そうすることによって、相手もまた同じく思い出として大切にしまってくれているだろうと…。そう想像し、日々を過ごすことが人生に深みをもたらしてくれるものです。
まぁ、あくまでわたくしの勝手な思い込みですが…。
すみません。
この作品は要するに、ギャッツビー自体があの狂騒の’20年代をそのまま表現している存在だということなのでしょう。『あの頃は良かった。』という、人間の過去を美化する習性とも相まって、なんとも言えないノスタルジー感を味わわせてくれます。