あおみどろ

華麗なるギャツビーのあおみどろのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
3.5
煌びやかな映像、ナレーション付きで進行するストーリーなど、『エルヴィス』でバズ・ラーマンを知った私からすれば監督の色を知ることができた1本。

『タイタニック』ばりに一人の女性を一途に愛する、良くも悪くも人間味たっぷりなディカプリオが主人公………けれど単なるラブストーリーではなく、その本質はドロドロな愛憎劇にある。不倫、思い込み、嘘………恋情においてややダークな傾向にあるものたちがごったし、ラストは中々に報われない結末を迎える。

正直、切なさよりもギャツビーの報われなさが勝ってしまい鑑賞後は言葉にし難い感情が。『華麗なる〜』というタイトルからして華々しいラストを飾るものだと思っていた為、肩透かしを食らってしまったのだろうか。

まぁそれを抜きにしても、映像と演出と演技を見るだけでも今作は一見の価値ありかもしれない。
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