トガシパンダ

華麗なるギャツビーのトガシパンダのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
3.4
ギャツビー同様わたしたちはただただ虚空のデイジーに恋していただけなんですよね

ギャツビーの事は好きだけれども、それは過去のある時点がピークであっただけで、今はトムといる。かといってトムといることに完全陶酔しているわけでもなく、突如帰ってきたらギャツビーに胸が踊るし、恋を思い出す。でも結局最後は、自分が可愛いくてギャツビーにすべて罪を被らせる。
デイジー目線で作品見たら、いい意味でもも悪い意味でもちゃんと女すぎ。

そしてこの主人公はギャツビーでもデイジーでもトムでもなく、ニックということ。ニックからみたギャツビーは輝かしく映れど、ひとつの恋にひたむきな彼がいた。花火ドッカーンバックのギャツビーもニックの嗜めも聞こえぬくらい恋に焦がれるギャツビーも同一人物かと思うけれど、彼の生涯を思うとその様々な一面があったことに納得せざる得ない