ばりう

華麗なるギャツビーのばりうのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
4.1
前半の感想としては、さすがにディカプリオ見てタイタニックを感じることはなくなったけど、たまたま最近見たディカプリオ映画で"J・エドガー”っていうFBI長官のエドガー・フーヴァーの生涯を描いた作品があって、その主人公のオジさんがガチホモなんだよね。そのせいで、最初の方はずっとギャツビーとニックのカラミとかが男色イメージたっぷりに見えて、また実際、多少男臭い映画だから、そういう風にも見えちゃうところがなんとも正直最初は構図が見難かった。また名前も”J・ギャツビー”だから余計にシンクロしてしまった。

で、オトナの事情か情事か、トム・ブキャナンのハッスル感がシュワちゃんを彷彿とさせた、”シュワちゃん_家政婦”でグーグルに詳しいと思うので割愛。

ところで、映画見るのに、決定的に重要なのは時代背景。1次大戦後の空前の好景気と禁酒法、その後に待ち構える第2の世界戦争に巻き込む遠因となった世界大恐慌(1929年のウォール街での株価大暴落に端を発する世界恐慌)ということだろうなあ、大恐慌時代は物語には直接でてこないけど、時代の匂いみたいのが漂ってる。原作者自身がそういう時代の空気に翻弄された人生の中で創作したものだから。原作を読んだ当時の未だ幼かった自分はこの背景とか事実を知らなかった、そりゃ味わいも減るよ