石田三成から2万の兵で攻めこまれるも小田原落城まで持ちこたえたのぼうこと成田長親の姿を描く。
農民に慕われるのぼうが兵農分離した豊臣軍と対比して描かれている。水攻めなんてそこに住んでる農民のこと考えないからできるもの。そういう豊臣軍に対して戦術ではなく人心掌握によって立ち向かうのぼうというのが面白い。
普通なら草彅君あたりがのぼうをやって平凡な映画になっていそうなとこを野村萬斎という本職が演じることで特別な映画になっている。メジャーな作品でありながら分かりやすさに逃げないとこがいい。
舞台は今の埼玉県なので埼玉県民必見。