みてべいびー

クレイジーホース・パリ 夜の宝石たちのみてべいびーのレビュー・感想・評価

3.7
愛してやまないCrazy Horse。今まで二回も生で彼女たちのダンスを観れたことが本当にインスピレーション溢れる経験で、この先一生忘れない、忘れたくない。
オープニングのバッキンガム宮殿の兵隊さんの衣装の演目はもちろん、鏡を使ったUpside DownもアクロバティックなGood Girlも大好き。やっぱり目玉級のナンバーは十年経っても変わらないのね。
練習場面とか会議の様子を見れるのはすごく貴重で、全然飽きなかった。というか演出陣がユニークすぎる笑。監督のPhilippeも芸術監督のAli Mafdaviも衣装のFifiも、みんなしゃべるしゃべる。私フランス映画の何が苦手って、登場人物がくどくど理屈こねて話し続けるところなのね笑。でもこれ観て思った、あの人たちフィクションノンフィクション関係なくそうなんだね?笑。実生活でそうやって話すから、脚本もそうなる。なんならめっちゃ現実に忠実なのね、感服笑。個人的には究極の美を追究してるAliの感じが好きだった、「生まれつき醜い女性はいない、しかし年老いて自分磨きをしなければ、老醜を晒すハメになる」ってとこ笑った。
レコーディング中に彼がめっちゃノリノリで踊ってる場面と、ダンサーたちが楽屋のテレビでバレリーナ失敗集みたいなの観てるところがほっこりした。影絵の人も生で観たことがあって大好きだったから嬉しい。あと結構驚いたのが、ダンサーの子たちも演目についてはっきり意見するのね、「私これは踊りたくないわ」とか「悪いけど好きじゃないわ」とか。自分だったら嫌でも仕事と思って割り切るから、やっぱり彼女たちはアーティストなんだなぁとプロ根性を感じた。
そして最後のオーディションに、私の一番推しな現キャプテンOlivia Caprini (Mika Do)が出てきて嬉しかった泣。昔からかわいいし素敵。あとオーディション前にさらっと「緊張で気絶した子よ、救急車が来たわ」って声が入ってるのがシュールで笑った。
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