見たことすっかり忘れて二度見しちまった。
囚人が暴動を起こした刑務所から用心を救い出す…、設定は『ニューヨーク1997』によく似ています。
近未来という時代設定も。
でも、舞台は宇宙。
宇宙に刑務所を作ってるって点は、荒廃した近未来を描いた『ニューヨーク1997』に比べると、すべてを監視されている管理社会というものを感じさせます。
こうした設定だと、囚人の中には管理社会に対する反体制派が閉じ込められているんじゃないかと深読みしてしまいます。
囚人のボスになる男はちょっと善良そうで、そんな管理社会に対するアンチテーゼを掲げるヒーローには見えません。
大統領の娘というのも、囚人の置かれている非人権的な状況の改善を訴えるために囚人宇宙ステーションに乗り込んできているというわけで、そんな展開も予感されるのですが…。
が、物語にはそんなポリティカルな側面は一切見られず、単に救出劇のためにドンパチやるだけ。
何もすることがないときに、テーブルの上にポテトチップスとコーラでも置いて見るにはいい映画だろうと思う。
でも、まあ、それだけ。
なにしろ、この映画、1年前にビデオで見たことすっかり忘れて、昨日もう一度見ちゃったくらいだから。
2015/12/31 15:52
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