あの「東京物語」の堂々たるリメイク
山田監督の「とことん真似しよう」という言葉通り
オマージュがふんだんに盛り込まれ
リメイクではなく敬意を表した作品のようです
どちらがいいとかわるいとかという見方はできないけれど
この家族は“普通”なんだと思う
ここが山田洋次たる所以なんでしょう
小津監督のもっと淡々と描かれた
ほろ苦い?家族の姿が
まろやかに?、これが現代的なのかな?
なんといっていいかわかりませんが
優しいというかあったかいというか
でも不思議と違和感を覚えないんです
日常を切り取ることに関してはさすがの一言で
それ以上にこの映画を表す言葉を持ち合わせていません
なので、率直な感想を
観終わった後、とっても不思議な気持ちになるんです
感動したとか泣けたとかそんな単純なものじゃないです
映画からなにかメッセージが伝わってきた感じでもないし
すんごい複雑な感情といえばいいのか
たしかに付け加えた感が拭えないシーンや
あのシリーズを思い起こさせるシーンもありますが
んーこれは体験してみて下さい