aaaakiko

ぼくたちのムッシュ・ラザールのaaaakikoのレビュー・感想・評価

4.0
ある朝、担任の先生が教室で自殺をしていた。牛乳当番のシモンとアリスはその姿を見てしまう。
ショックを受ける生徒たちのもとに、新しくアルジェリア移民の先生がやって来る…。

てっきり、さあ前向きになろう!とかいう熱血先生のストーリーかと思いきや、ラザール先生にも辛い過去があり、彼も悩みながら生徒に接しているのが意外でした。
それはそうですよね、答えなんかないんですから。
ストーリーは静かに進んでいき、先生と生徒が決定的に仲良くなった瞬間!というのもないんで、へえ…って感じでしたが、ラストの「先生の寓話」は、めちゃくちゃ泣いてしまいました。

実際に先生でおられる方や、お子さんをお持ちの方、自分が生徒でおられる方、それぞれの立場によって感想は変わると思います。
わたしはとても、とても良かったと思います。突然の死や自殺は、わたしの周囲にもありましたが、それを受け入れて、あるいは忘れて、いや忘れられなくても、生きていかなくてはならないからです。子どもであっても、大人でも。
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