HAYATO

パフューム ある人殺しの物語のHAYATOのレビュー・感想・評価

3.9
2024年24本目
新しい香水を買ったので、香水にまつわる映画を鑑賞
作曲家としての経歴も持つトム・ティクヴァ監督作
原作は、有名監督たちがこぞって映画化を熱望したというパトリック・ジュースキント著のフランスのベストセラー小説
18世紀のパリを舞台に、究極の香水を作るべく、女性の香りを求めて狂気的な殺人を重ねる男の倒錯を描いた物語
生まれながらにして超人的な嗅覚を持っていたジャン=バティスト・グルヌイユは、ある日、街で出会った女性の香りに取り憑かれ、その香りを再現するために香水調合師に弟子入りする。
ダニエル・クレイグ版『007』シリーズでQ役を務めたベン・ウィショーが主演し、『レインマン』のダスティン・ホフマン、『ハリー・ポッター』シリーズのアラン・リックマンらが脇を固める。
とんでもねえ話だけど、個人的には結構好きな部類に入る。
めっちゃ臭そうなものから、とってもいい匂いがしそうものまで、多種多様な匂いを様々な演出によって表現した映像によって、「香り」の世界へと導かれる。
ベン・ウィショー演じる主人公・グルヌイユは、己の欲望のために次々美女を殺害する紛れもないサイコパス野郎だけど、本作の殺人描写は意外にもあっさりしている。
美女の裸がたくさん映る映画だなあと思いながら見ていたけど、そんなの全て吹っ飛んじゃうくらいクライマックスシーンは強烈。
750人もの全裸男女のラブシーンは未だかつて見たことのないもので、迫力満点の映像を作り上げた製作陣の気概を感じる場面だった。
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