おばけシューター

パフューム ある人殺しの物語のおばけシューターのレビュー・感想・評価

3.7
同名のめちゃくちゃ売れたドイツ小説はとりわけ香りの表現が凄まじく映像化するならやはりここが焦点かとは思ったが、良くも悪くも期待通りのアプローチ
むしろ18世紀フランスをあそこまで再現した美術スタッフの根性が凄い。香水作家周りの小物や衣装、建築物の細部まで気を配っているのがみてとれた
ジュースキント曰く映像化はキューブリックかミロスフォアマンしかできないと作者自ら製作権の旗を振る程なら、現場のプレッシャーも相当だったんだろうなと、極端に忠実な映像から少し気の毒な香りがした