ランゲルハンス島B細胞

パフューム ある人殺しの物語のランゲルハンス島B細胞のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これは、ファンタジーコメディです。そこを間違えると腑に落ちなくなると思います(なった)

匂いへの異常な執着と行動がいちいち変態っぽい、怖い
背後で匂いかぐシーンや墓の裏側のシーンとかどこぞのサイコホラーかと思った
ベンウィショーと役が合いすぎている


以下沢山ネタバレしてます





他人とのふれあいが無さすぎてコミュニケーションできず、愛(いや、恋かな)に気づかなかった
赤毛の果物売りの娘をころしてしまった後、段々匂いが薄れていくことに驚き悲しんでいる顔や、ついに理想の香水を作ったのに自分の期待していたのと違う結末になって絶望した顔が印象に残った。

大乱交とカニバシーンは、最初みたときいきなりそれまでの雰囲気と違ってびっくりした。ファンタジーっぽくなった?
いや、そう、ファンタジーだったのですね。
そう考えてみると屋台の下で赤子を産んだり匂いの追尾シーンやら、これらはファンタジー時空ですよという伏線だったんですね(??)

原作を読んでみたが、文面だとあまり違和感はなかった。ただ映像にするとどうもファンタジー感凄いですね
香水はようはフェロモンってことなんですかね

やっと人に認知され、愛を手に入れられると思ったのに、結局自分は皆が愛し合う中に入れず、傍観者にしかなれない。
本当に自分が欲しかったものは自分で消してしまい、二度と匂いを嗅ぐことも、その手に触れることはできない。
この辺映像は凄い笑ですが、心が痛くなりました


なんか色々言ってますが、総じてとても好きでしたし、面白かったです