けーはち

96時間 リベンジのけーはちのレビュー・感想・評価

96時間 リベンジ(2012年製作の映画)
3.6
最強親父リーアム・ニーソンを復讐の刃が狙う!果たしてチンピラたちは無事でいられるのか?
ハリウッドの黄金パターン、崩壊(寸前)夫婦+娘の家族復活劇。凶暴親父の人災サスペンス・アクション巨編第2弾だ!

★家族旅行先のイスタンブール。前作の「96時間」で死んだチンピラの父親がリーアム演じるブライアン・ミルズを妻ともども拉致監禁。さらに妻を傷つけ、30分で死ぬよう放置。リーアム親父、これには当然ブチキレる。異国で地獄の釜がオープンだ!

★ブライアンは捕虜の身ながらも環境情報を体感で分析。密かに娘のキムに連絡を取る。ここは圧巻なのだが、娘にバンバン手榴弾を破裂させ、電話音声との時間差で距離感を測定。破壊活動を繰り返させながら自分の位置まで誘導する。天然最強戦士な父娘に巻き込まれた街の人やタクシーの運ちゃん、現地警官はカワイソス!

★免許もないのに、キムは車の運転を任され、強烈なカーチェイスを展開!……この父にしてさすがこの娘あり。異国の街を突っ切って悪漢たちを撃破、米国大使館へ突入する。おい、やっぱりテロリストじゃないか!!

★同じ「父親」という観点から、ブライアンは悪漢と少し歩み寄ってみせるものの、「96時間」シリーズには玉虫色の決着になることは絶対にあり得ず、殺し合い途切れることなく復讐の連鎖は続く。それは果たして善いことか──否、善も悪もない。

★家族にふりかかる火の粉を払いのけるために猛るリーアム・ニーソンの家族愛、おまけに娘のボーイフレンドとのギクシャクした関係、それらがすべての物語なのだ!