まーしー

96時間 リベンジのまーしーのレビュー・感想・評価

96時間 リベンジ(2012年製作の映画)
3.5
リーアム・ニーソンが元CIA工作員ブライアンを演じたシリーズ第2作。
今回の舞台はトルコ・イスタンブール。
異国の地で別れた妻・娘と一緒の時間を過ごしている時に、ブライアンと妻が誘拐される。犯人の狙いは、前作で殺された息子の復讐をすること——。

手錠された状態で監禁されたブライアン。しかし、この絶体絶命のピンチでも動じない。
娘に遠隔で指示を出しながら自身の位置を特定させていく。
父が父なら、娘も娘。前作であれほどの恐怖を味わいながらも、両親のため、自身の危険も顧みず行動する。
その行動が半端ない。手りゅう弾を投げる、街中を車で暴走するなど、一般人には到底マネできない内容だった。

老境に差し掛かった束縛鬼の父親と自由を謳歌したい年頃の娘。
日ごろはお互いにストレスを抱えることもあるだろう。とは言え、大胆不敵なところは似た者どうし。今回の救出劇・脱出劇は親子の息がピッタリだった。

そう、リーアム・ニーソンらしいノンストップ・アクションながらも、裏テーマはこの親子愛だろう。
このことは犯人サイドにも同様のことが言える。自身の子を想う気持ちが強すぎたため、ブライアンを誘拐し、復讐しようとしたのだろう。
前作からの流れを受け継ぎながら、子どもを守りたい気持ちと、子どもを失った悲しみの対決を本作で描いている。

前作に引けを取ることない、スリルと迫力が十分のアクション映画だった。