この世で起こることは全て繋がっている。
たった一つの罪が、善意が
過去か未来かも分からないけど、確かに世界を動かしている。
肉体が消えてもなくならない理念をこの世界に残せるか?
もっともっと長い目線で考えたら、多分この映画に行き着いてしまう。
6つのジャンルの違うストーリーがごちゃ混ぜになって、複雑に絡み合い、気付いた時には1つの大きな世界が浮かび上がる。とても壮大で実験的な映画。
クラウドアトラス六重奏が満を持して流れ出す場面は何度観てもどうしようもなく泣いてしまう。
「この曲、聴いたことがある…」とルイサが言うけど
それもそのはず、この曲は形を変えて、何処にでも存在する普遍的な旋律なのだ。
無意識に刻まれた記憶。私もこの世界の一部なのかも知れないと思う瞬間がある。
切ないのか愛しいのか?この映画にしかない不思議な感覚。
それと観るたびに新しい発見があって楽しい。この場面とこの場面、繋がってる!とか、台詞と映像がしれっとリンクしてた!とか
細かいモノづくりに感服する。
俳優さんたちに拍手を送りたい映画ナンバーワンでもある。
ウォシャウスキー姉弟の映画数作品観たけど、同じメッセージを感じる。