ウォシャウスキー作品。
先日観た『ジュピター』もそうだった。
代表的な『マトリックス』しかり、とにかくこのダブルウォシャウスキーの作品の圧倒的な世界観。
それがこの作品に詰め込まれてる。
トムハンクス、ハルベリー、ジムブロードベント、ベンウィショー、ヒューグラント。
ウォシャウスキーと彼らが織りなす時空を超えた複数の数奇な物語の繋がり。
正直、かなりややこしい。
主要キャストが、それぞれの世界で異なる性質の役どころを演じる。
それが点々と錯綜しながら描かれ、断片的に進みながらやがて大きなうねりとなっていく展開。
どうやら核で世界が一度朽ち果てたらしい。
いくつかはその後の話。いくつかはその時の話。いくつかはそれ以前の話。
“クラウドアトラス 六重奏”。
まさに時代も背景も目的も全く異なるいくつかの 物語が大きな1つの大局の中で時間軸的にはまったく関係し得ないのに関係し合う。
最初はほとんど何の話か理解できない。
転々とするし、その度に全く違う世界にスイッチするし。
少しずつそれぞれの話の時代、背景、目的はわかってくる。
とはいえ、それにしても、なかなかそれぞれの物語が壮大。よくこれを描き切ったな、ウォシャウスキー。
人々が過ち悲劇を起こし、クローンが世界を救うこともある。
いつだって、その罪と、善意が未来を作る。
信じられないような話でも確実に存在し、紡がれ、引き継がれる。
いつの時代も、人の小さな行動や意思がありそれが積み重なっている。
そしてその小さな人の動きが着実に作用し、やがて大きなうねりになる。
同じキャストで毛色の違う人物とそれぞれの物語を圧倒的なウォシャウスキー世界観で描くSF大作。
やはりすごかった。一言で、そして足りない頭では語りきれないモノがあった。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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