Shiro

舟を編むのShiroのレビュー・感想・評価

舟を編む(2013年製作の映画)
4.0
死ぬまで用例採集をして、天国でも用例採集がしたいという言葉を残して亡くなっていく辞書の監修者のおじいちゃんと
それに完成が間に合わず、己の力不足に泣く主人公の馬締さんと、

それぞれに短い世を送る人の営みと、紡がれる辞書、そして変遷する言葉とすごく対比して描かれているように感じたのですが、

そういう中でデスクやその上の編集委員が震災10年の報道にかける思いのようなものも少しわかった気もしたのですが、

うまくいえないのですが、
ぼくはこれまでずっと、そして今も世界の中心に自分を置いて考えたり感じたりしてしまうことが多いですが、それが若さなのかもしれませんが、

いまそのような側との狭間でウロウロしているように感じたのと、

人の営みとは本当に小さいことの積み重ねが積み重ってその関わり合いの中では巨大になりますが、それはまた非常にその関わり合いの中の指標であり、

時代は流れ、指標も変わり、世代は交代し、
あるいは忘れられ、あるいは繰り返され

この無常観のようなものや円を描くような死生観は日本人である証拠かもしれませんが、

生きていくことの中に小さな喜びはたくさんあり、嬉しい繋がりにも恵まれていて、
本当に感謝ばかりなのですが、

この止まり木のような時間の中で、悩み、気をつかい、頭を空っぽにしてみて、そしてまた戻ってくるのを繰り返す
というのに

もちろん意味を求めているわけではなく、

変わっていっているようで
何も変わっていない

図太くもあり悩ましくもあり、悲しい生き物のような気もしますし

3月が終わって、4月になれば3年目で
まだ3年目かと考えながら、1年目で仙台の会社の建物に入ったのが昨日のことのようで、その時の3年目の方は非常に時を経た方のように感じていたので

歩はゆっくりな方ですが、
会社というものへの理解も徐々に深まり、仕事という事象に色濃くかかるもやも所々少し薄くなってきた部分もあり

忙しいところよくわからないことを長々とあれなんですけど、何しろ曖昧な性分であり、

こういったように考えるのも癖になりつつあり、それもまた人間の営みの一つであり

大局観を持ちつつ
そうですね、目の前のことをこなしていきたくはありますが、
今年は不用意に焦ることをやめて少し落ちつきたいなとも思っています

そして誰かに語りかけるように記事を始め書いていければなと思っており、それが誰なのかを考えていきたいです

是枝さんもそのように脚本を書き、映画を撮っているようです

是枝さんが出している自叙伝のようなものを読んで、非常に影響されやすいので、実際に影響されているのですが、

どこにいても自分次第な部分ももちろんありまして、
絶えず動くことは必要ですね

あまりに寒くてコタツを出しましたら、暖かくて幸せなのですが、自分の意志の弱さも感じます

ダウン本当にありがたく使わせていただいてます

それでは

というのを、観賞後いてもたってもいられず、家族ラインに送りました

それでいいと思います、と簡潔な一文が返ってきました
Shiro

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