ハリマ江戸

舟を編むのハリマ江戸のレビュー・感想・評価

舟を編む(2013年製作の映画)
3.5
新しい辞書『大渡海』を作るため奮闘する若き出版社の青年を描いた作品。
三浦しおんの小説の映画化。
全体的にほんわかした作品で、優しい気持ちになる映画。

辞書作りって、会社としては、採算合わないけど、造り手は使命感をもってる。会社としては、何で作るんだろう?(特段そこには触れてません)

不器用な主人公を周りが優しく包み込んでいる。彼の実直な性格がそういう人達を引き付けている。
そんな人に慣れたらいいな。


あらすじ〜〜

松田龍平が演じる馬縮。その名の通り、超マジメな彼が、辞書編集部に引き抜かれるところから話が始まる。

部署にいる監修の松本先生、上役の新木、どこかチャラけた西岡など個性豊かなメンバーと辞書作りに取り組む。

退社する新木、採算がとれない辞書部を救うために引き抜かれた西岡、辞書編集部は、危機的状態に陥りながらも、馬縮の辞書への熱い想いが、周りを巻き込み、少しずつ作業を進めていく。

松本先生 
『言葉の意味を知る、人と繋がりたい願望では。
辞書は今を生きる。』

大辞林は、28年かかった。気が遠くなる作業。

月夜の晩に出会った恋女、香具矢。
『観覧車って楽しいけど少し寂しい。』
彼女への恋文は、古文体!?
それを、板前の師匠に読んでもらうと、赤面!
→言葉で伝えて欲しい!

十数年後二人は結婚、編集部も、
ファッション部から、新たに岸辺が異動(黒木華!)。
新木も嘱託で勤務。馬縮も主任に。

一悶着ありながらも辞書は完成。
松本先生には届けられなかったが、死ぬ前に送ってきていた手紙で感謝を伝えられる。

終わっても、用例集集めは、止められない。
明日から、再び改定作業の開始。

海辺での二人の会話…
『かぐやさん、これからもよろしくお願いします。』
『みっちゃんってやっぱりオモシロイ。』

こういう夫婦の会話ができるのって最高。
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