人とコミュニケーションをとることが苦手な
辞書を作る人の物語。
コツコツ、コツコツコツ。
十数年もの間、言葉を集め、
説明する文章をつくり…
本当に気が遠くなりそうな作業。
彼らの作業と、想いを知ると、
ひとつひとつの言葉を、
大切に丁寧に使いたくなりました。
物語に派手さはないですし、
映像にも音楽にも派手さはない。
コツコツ作業が苦手な私が観ると、
苦しい…
昭和な働き方も相まって、
本当に苦しい…
でも、かぐやさんが料理を作る姿や
心地よいシンプルなピアノの音に、
癒やされます。
登場人物がみないい人なのも、
この映画を心地よいものにしてくれています。
俳優さんも、すごく雰囲気に合っていて
自然で良かったです。
どのお嫁さまも、良妻。
それぞれの夫婦のかたちも愛おしい。
辞書を作るだけでなく、
その過程で、
いろいろ成長したり変わっていく
ひとりの人生をみているような映画でした。