よりとも

舟を編むのよりとものレビュー・感想・評価

舟を編む(2013年製作の映画)
3.7
□見たきっかけ
前に見たのを再度視聴

○良かった点
・辞書作りというなかなかない着眼点だった。辞書をつくるのにこれだけの時間がかかるのかということが映画を通して学べた。
・「舟を編む」というタイトルがとてもよい。シンプルで柔らかくインパクトに残る。舟は編むものじゃないですからね。大渡海のパッケージを見てまじめさんが言った感想そのもの。
・下宿先の雰囲気がほっこり感を与えてくれる。ああいう建物まだ残っているんですね。
・ちょいちょい入るピアノのBGMも作品の雰囲気に合っていた。
・前半のつかみはよかったと思う。「右を君はどう説明する?」と言われるとシンプルで難しい質問。各出版社の語釈がすごいと思った。
・「恋」の語釈が途中表示されたことで、感情表現の乏しいまじめさんの気持ちが伝わってきた。まさに気持ちを伝える舟の役割を果たしている。

△気になった点
・恋愛映画色があるようでとても薄く、宮崎葵の存在感があまりなかった。辞書づくりと恋愛という2本軸で行くのかと思いきや、わりと早々に恋愛は成就して楽しみがあっさりとなくなってしまった気がした。
・かぐやさんがなぜまじめ君を好きになったのかが分からない。どのタイミングで彼に惹かれたのかなぞ。
・急に12年後になったのが、ん?と思った。もう少し初々しいまじめとかぐやさんの様子が見たかった。
・年数的に1番功労したのはパートの佐々木さんじゃなかろうか
・最後にかぐやさんにタクシーを止めてまで言った「これからもお願いします」にはまじめのどんな思いが込められているのか気になった。
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