フェミ研ゼミ

舟を編むのフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

舟を編む(2013年製作の映画)
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有難う
って言葉はなんで有るのが難しいと書くのだろうとか。
女優
ってなんで、優しい女って書くんだろうとか。
そういう素朴な疑問が心にあるのに何も考えずに言葉を使うのは気持ち悪く感じることがある。

毎晩寝具で遊戯するだけ
ってなんてスマートでえっちな言葉選びだよとか。
簡単な単語しか使ってないのに
私がゾクゾクしてしまうような台詞をくれる人たちは
暇な時読んでいると面白いよ。と面白いくらいみんなそんな事を言う。
辞書を小説みたいに読んでいる。

私ときたら、辞書をドアのストッパーにしてます。
この映画みたらというか、辞書の有難みを実感してたらそんな事出来ないんですけどね。
私は小学生の頃が使う言葉は変わってないんじゃないかと思う。

言葉で舟を編もう。
その舟で、言葉探しの航海に出よう。
誰かの心に触りにいこう。
大渡海ってものすごくいい名前だなあ。
しみじみ思う。
簡単な漢字の組み合わせなのに。

そういう誰にでも分かる感動。
名前には物語があるな。
センスが試されるね。

これ見たあと私も馬締さんとマックに用例採集に行きたくなった。
というか、マックポテトとバーガーとコーラをぼーと食べてるふりして言葉の海を泳ぎたいんです。
そういうのって何かいいでしょ。
いいよね。
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