てつこてつ

オズ はじまりの戦いのてつこてつのレビュー・感想・評価

オズ はじまりの戦い(2013年製作の映画)
3.8
最近、3Dにする必要あるの??っていう感じの映画が多い中、久々に3Dならではの奥行き感が十分に活かせた映像美を堪能できた作品。

ストーリーは、皆が知ってる「オズの魔法使い」の前日譚。ただのマジシャンでペテン師の男・オズがどのように「オズの国」にやって来て、“偉大なる魔術師”として称えられるようになったかを、東の良い魔女と力を合わせた、西の悪い魔女、南の悪い魔女との戦いを軸に描いたスケールの大きな作品。

やはり、何と言っても、サム・ライミ監督(この人がオリジナル版「死霊のはらわた」で監督デビューをしたと信じられるか?)が描写した「オズの国」=エメラルド・シティの極彩色を駆使した美しさが際立つ。他にも、陶器でできた女の子、翼が生えた猿などのリアルなCG技術の使い方も素晴らしいし、ファンタジックな音楽も耳に残る。

そして、何と言っても、ジェームス・フランコが、ユーモアたっぷり、且つチャーミングに主人公のオズを演じているのが魅力的。この俳優は、最近では「127時間」、さらには、「ミルク」など、本当に芸域が幅広い。魔女たちを演じた、ミラ・クニス、レイチェル・ワイス、ミシェル・ウィリアムスも、それぞれハマっている。

この作品は、3Dで見ることを、やはり強くお勧めする。
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