ケジメピザ

オズ はじまりの戦いのケジメピザのレビュー・感想・評価

オズ はじまりの戦い(2013年製作の映画)
2.5
何故にこうなった…
メインキャストの4人は 全員オスカーウィナー&ノミニーで 監督はサム・ライミである それなのになぜこんなに出来が悪いのだろう?

やはり ブルースクリーン(BS)では いかに名優でもやり辛さを拭えないのか?
サム・ライミはあの『スパイダーマン』3部作を大成功させた実績があり BSを使ったVFX撮影や演技指導も慣れてる筈だが

とにかく全編を通して「芝居が合ってない」と感じるシーンの連続
芝居の「サイズ」「向き」が 不自然と感じるレベルでズレている

「子供向けファンタジー映画」としては良いのかも知れないが お世辞にもお勧めできるレベルではない…

ただ ウォルト本人が制作していた当時を思わせる オープニング&エンドクレジットの両演出と
カンサスの舞台で主人公の奇術を観ていた 車いすの少女(ジョーイ・キング)に「歩かせて!」と懇願されるが 当然 そんな奇跡は起こせない主人公は逃げるが その後 陶器の少女(声:ジョーイ・キング)として再登場した時に 今度は「足を直して 歩けるようにする」というコントラストの利いた演出は素敵だと思う

「3D BD」にて鑑賞
3D感は並みな印象ですが 飛び出す演出は多め その分楽しめるかも
奥行き感 飛び出し感共に十分で すれ違うシーンの距離感も丁度良かった

逆に 些か「動きのズレ」が目立ちます 全てのシーンがスタジオBSで撮影されているので VFXチームの腕次第なのですが
特に カメラがパンしながらキャストが動く 空中戦のシーンではワイヤーアクションの動きも相まって違和感が増します

画面の色彩やオリジナルの動植物は豊かで「魔法の国感」は十分です
陶器の少女の艶感・色彩・質感は見事ですが 動きに重量感が足りなかった

正直言って他のサム・ライミ作品や 「子供向けファンタジー映画」として 他のその手の作品群と比較しても「一段落ちます」

↓「3D BD情報」
音声:英語 日本語
字幕:日本語 英語 日本語吹替用字幕 字幕オフ
予告編集(ローン・レンジャー アイアンマン3 シュガー・ラッシュ)
ボーナス コンテンツ
・ウォルトの思い:映画化への道のり
・ジェームズ・フランコによる製作の舞台裏
・“陶器の少女“撮影秘話
・オズの世界へようこそ
・魔女になったミラ・クニス
・映画を彩る音楽
・NGシーン集
・INFO
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