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ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録のBew666のレビュー・感想・評価

3.8
全体の評価だけ見れば、「あまり面白くない」という結論になってしまいますが、私はとても好きなアクション映画です。
「ユニバーサル・ソルジャー」かと言われれば、謎ではありますが、これはこれでアリだなと思いました。単純にリベンジアクション物としても十分楽しめますし、ちょっとしたSFホラーとしても楽しめるのは面白いですね。

何よりも本作の見どころは、アクションです。アクション映画なんだから、見どころがアクションなのは当たり前ですが、本作のアクションは魅せるアクションというよりも、殺し合う様を延々見せられるという、観る人によっては目を背けてしまうような、痛々しく生々しいアクションシーンが見どころです。観ているこちらにまで痛みが伝わってくるようなアクションシーンの連続に、少し疲れてしまいますが、しっかりと魅せるところは魅せてくれるので、目の肥えたアクションファンにもおすすめです。本作で一番有名なシーンといえば、やはりスポーツショップでの戦闘ですね。このシーンは、本作のアクションの象徴としているようなシーンで、まさに容赦ない殺し合いが繰り広げられます。

アクションばかりではなく、演者さん達も素晴らしい演技をしています。配管工に扮した人物を演じているアンドレイ・アルロフスキーさんは、終始喋らず、ただ黙々と人を殺していきます。その様子は、人間というよりは本当に殺戮マシンというような感じが出ていてとても怖かったです。主人公を襲う時も少しづつくるのではなく、全力で殺しにくるので、まさに化け物に見えました。あんな人物に襲われたら私なら一瞬で「死」を連想してしまいます。調べてわかったのですが、この人UFCのプロ選手で元王者ということもあり、そりゃー凄いわと、荒々しさのあるアクションの素晴らしさに納得しました。

主演のスコット・アドキンスさんも、最初は人間的な演技なのですが、ストーリーが進むにつれ、どんどん怪物のようになっていき、撃たれようが、切られようが構わず敵に向かっていく様子は、配管工の人のような同じ怖さがありました。
ユニソルでお馴染みの、ラングレンさんとヴァンダムさんも出演されていますが、アドキンスさんと配管工役のアンドレイさんだけでも、十分楽しめる作品でした。それぐらい2人の見せるアクションはカッコよく、かつ生々しさがあり、とても見応え十分なアクション映画でした。
誰にでもオススメできるという作品ではありませんが、このアクション映画は一見の価値はあるなと個人的に思いました。

観る前に強いていうなら、「ユニバーサル・ソルジャー」の設定だけでも軽くおさらいしてから観た方が、より楽しめるかもしれません。

2回目ですが、改めていいアクション映画でしただったなと思いました。

🙇🏻‍♂️読んでいただきありがとうございました🙇🏻‍♂️
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