catman

ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ ア・トライブ・コールド・クエストの旅のcatmanのレビュー・感想・評価

4.0
2011年公開のドキュメンタリー。ようやく観ました。なんだかんだでATCQはビースティと並んで一番好きなヒップホップグループで、今でもよく聴く。本作はMC二人の確執を中心に、本人達はもちろん他の重要アーティストや関係者のインタビューを交えてグループの歴史と実態を深く踏み込んで描く。

ファイフの気持ちが徐々に荒んで行くのは嫉妬が基本にあったとしても、体調の悪化が最大の原因なんだろう。そう思うと凄く哀しいし、もしも健康のままでいられたら…なんて想像してしまう。Qティップのソロも良いけど、やっぱりファイフとの掛け合いによって起こるケミストリーは最高に気持ちがイイ。そしてトライブはトラックも最高。ラストでメンバーが再び集結しサマソニでエネルギッシュなパフォーマンスを披露するのは胸熱。ただその後の物語を思うとまた一層切なくなるわけなのだが…

監督はマイケル・ラパポート。時々名前を目にする俳優なんだけど、こう言う仕事もするんですね。センス良い編集とグループへの暖かい眼差しに感心しました。
catman

catman