重力を無視したフェリー二。
美男美女のホドロフスキー。
マカオでシルク・ドゥ・ソレイユは観たことがある。
が、一番安い席だったのでパフォーマーの姿は遠目であった。
劇場全体を使う演出はシルク・ドゥ・ソレイユならではであった。
生で観たらいいのかもしれないが
映画は映画ならではの良さがあって見たいところをきっちりおさえられる。その動作なんかをスローモーションしたりして、なお更人体の神秘を強調する。
シルク・ドゥ・ソレイユの世界に迷い込むという話はあるが、演目のおいしいどこどりの総集編みたいなものである。
だからといって全然つまらないことはなく、驚愕の連続である。
安全無視にみえるアクションは軽くゴールデンハーベストの映画を越える。
それが延々つづくから口ポカァ～ンとともに常識無視の世界に浸りすぎて夢の中にいるようで気持ちよくなってくる。
これはトリップムービーか。すげぇー。
CG駆使した映画があほくさく感じられる。
スパイダーマンもCG使わず実写化できるじゃんって
途中、マッドな人が出てきてハッ!とする。
マッドマックス怒りのデス・ロードはシルク・ドゥ・ソレイユ要素を取り入れていたのかと。
車にポール付けてグラングラン振り子のようにゆれる人はシルク・ドゥ・ソレイユそのものではないか。
