ウォーターライブラリー

Playbackのウォーターライブラリーのレビュー・感想・評価

Playback(2012年製作の映画)
3.3
ジャンプカットと、時制の歪曲が多く、ショット前後の関係が故意にわかりにくくしてある場面が多い。そのわかりにくさが、つまり菅田俊がいう「原因に対する結果、原因の原因は自己の選択」、あの時にもしああしていたら、というようなアナザー的(ビデオゲームでプレイヤーに提示される選択肢とその結果の関係性に近い)世界の提示だというのも理解した。

そのうえで異を唱えるとすれば、最初の村上淳が道路を横断するシークエンスのラストの地点(ガードレールの上)と、夢の後で気絶していたとされる歩道の地点が繋がってないことが疑問だろう。最初のシークエンスでも、歩道でしゃがみこむくらいのショットを入れて、挿入関係を整理するべきであった。