まや

Playbackのまやのネタバレレビュー・内容・結末

Playback(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

監督特集にて鑑賞。すごく刺さって好みだった。白黒の映像が物語にとてもうまく作用していて、ずっと白昼夢のような不思議な作品だった。

過去と現在、リアルと夢が混じり合っていき、物語の筋を追うというより主人公の見る夢、辿る夢を一緒に入り込みながら観ていくという不思議な感覚に陥った。のめり込むように観ていられた。

役者さんの演技あってだと思うけど、登場する人みんな雰囲気がカッコ良過ぎて引き込まれた。

過去と現在を行き来しているような物語展開だが、その過去も現在も、それが本当であるということの保証がなくひどく曖昧で、何度も繰り返えされるのに、いつもどこか違う、こんなに語り手が信用できない作品もないなと思った。だけど不思議とそれが気持ち悪くなく、気持ちが入っていく感覚。凄いものを観ている印象でとても良かった。

特に車がトンネルに入るところと入れ違いに過去の高校生の人物に切り替わるところは鳥肌が立った。

自分が生きてきた過去を絶対とせず、浮遊感の中でなんとなく流されて生きていく、自分の好きなように生きていいような不思議な気持ちになった。三宅監督作品で1番好きな作品になった、
まや

まや