みている間ずっと心臓が強く打ち続けて、それはスリリングだとか情熱的だとかいうのではなくて、まったく動揺していたから
私が映画を好きなのは、それが画面の中でのみ起こるより良く調整されたフィクションであるからで
こんな映画みたいな、漫画みたいなことがある訳ない、とどうあっても信じたくない私の頭を終始横殴りにする話だった
一番近しい気持ちがしたのはロドニー、
あの絞り出すような喋り方 言葉を探すのが上手くなくて、自分の持てる表現でなんとか説明しようとするあの姿
飛躍したり情動的になったり、それは思いが言葉よりももっと早く、前へ押し寄せてしまうからで
その上手くやりようの無さ、下手さがとてもわかるというか、胸が詰まった
