全体的に虚しさが残る印象
誰かに必要とされる存在でありたいという願望は、普遍的なものかもしれないけど、理想主義的だし傲慢だよなぁと思ってしまう
少し説明的な気がしたけど、美しい音楽と、いつもどこ…
世界は私のわきを過ぎる
他人の運命は変えても私だけは置き去り
住む場所が変わっても雇い主の主人が亡くなっても戦争が終わっても、何も失ってない。何も得ていない。
ラストの表情が哀しい。伴奏者でしかな…
全体的に室内の画が良いのだが、特にロンドンに移ってからはイレーヌの不貞を理由とするシャルルの死がピストルによって示唆され、室内に緊張感が醸し出されていて素晴らしい。イレーヌを演じたエレナ・ソフォーノ…
>>続きを読むアイデンティティの模索は人生の命題であるが、答えなどない。
どんなに憧れてもその人になる事など決して出来ることなく、時は無情にも過ぎ去っていく。
出来ることといえば自らの足で踏み出す事のみである…
ピアニスト志望の娘が有名オペラ歌手の伴奏者となり、公私にわたり彼女を支え見つめることで、自分の生き方を探して行く映画。登場人物の誰にも共感でき、とても納得感のある哀しい物語。映像も落ち着きがあり、全…
>>続きを読む全ての場面が格調高い上に視線や表情で心理描写しており、まさに「映画を観ている」と思わせる映画だった。
格調の高さは上流社会の煌びやかさだけでなくソフィやイレーヌの表情にも表れていたし、彼女達の存在こ…
人生はいつも私のわきを通る
わたしはいつも置いてけぼり
というセリフがこの映画のソフィーの全て
ソフィーは誰かに信頼されること、自分の存在価値が欲しかった
それが徐々にイレーヌからの感じられなく…
孤独な人生だと悟りきったように生きるヒロイン、ソフィ。歌手イレーヌへの憧れ、人から信用される喜びを知り、彼女のピアノ伴奏者として行動を共にするようになる。折りしもドイツ軍の影が近づく時代。イレーヌが…
>>続きを読む【表層をたどる映画】
DVDにて。
第二次世界大戦中、ドイツ軍に占領されたパリ。
そこで華やかに活動している美貌のソプラノ歌手。
こうした状況下で彼女が活動を続けられるのは、実業家である夫がドイ…