しちれゆ

伴奏者のしちれゆのレビュー・感想・評価

伴奏者(1992年製作の映画)
4.2
昨年のクロード・ミレール映画祭での上映作品でしたが映画館に行けずレンタル視聴。
1992年作品でお話は第二次大戦時。
オペラ歌手イレーヌの伴奏者となった20歳のピアニスト ソフィー。美しく才能溢れるイレーヌと貧しく何もない自分。ソフィーはイレーヌに憧れ嫉妬し憎みながらも自分はイレーヌの人生の伴奏者でしかないと知っていく。イレーヌの恋人との慌ただしい逢い引きやそれを知って苦悩するイレーヌの夫、イレーヌが歌う美しいオペラ、フランスと占領軍、車窓から見える朽ちた戦車。「クッキーを食べなさい」とイレーヌがソフィーに優しく手渡すのがマカロン!この時はまだマカロンという呼び方ではなかったんですね。
少女の複雑な心の有りようを時代の変遷の中で繊細に描き、私にとっては映画を見ることの幸せを感じる作品です。
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