思春期の少女の心理と第二次大戦という二つのテーマが融合した作品。
第二次大戦下のパリ。世界的なオペラ歌手であるイレーヌの専属ピアノ伴奏者となったソフィー。
華やかで恋多きイレーヌに対しソフィーは、
「つねに脚光をあびるのはイレーヌで、私は伴奏者でしかない」と、イレーヌに憧れれつつも劣等感をいだいていく...。
決して後味の良い終わりではないけど、ハタチという多感な時期の少女の心を見事に映し出している。
また、ソフィーの父親役であるリシャールの置かれた境遇もなんだかやるせなくて、この人の物語だったのではと思うくらい印象に残る。
この映画の音楽はアラン・ジョミが手がけているが、その音楽の効果もはかりしれない。