RyoS

レ・ミゼラブルのRyoSのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
2.0
映画なんか観てないで生のミュージカルを観に行きなさい、ということなんでしょう

開始30分頃のアン・ハサウェイの歌が、さすがのノーカットで明らかにクライマックス感あったのだが、やはりあのシーンが一番だった。

衣装とか背景とか美術面では舞台より良いのかもしれないが、それに映像やセリフがついてきていない。セリフ(のほとんどを占める歌)がすべてを語りすぎで舞台まんま映像化した印象。映像は全部アドリブですかって感じなのにカット割りすぎ。そこ切るんかい、ってところでことごとく切ってる。せっかく移動撮影するなら繋げればいいのに。特に前半。

ずっと愛してくれてる幼なじみを看取った5分後にはつい一日前に一目惚れした人のことで頭がいっぱいだったり、正義感から引き取った娘にいつの間にか独占欲が生まれてたり、そもそも多くの人を救うことと自分が地獄に落ちるのを天秤にかけたり(一人を救うか多くを救うかはトロッコ問題なので悩ましいが、一人を救うではなく地獄に落ちると歌っていた点が問題)、人間のリアルな人間臭さが随所に見られて面白かったんだけど、なぜかあんまりそういう感想聞かない。
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