パリに旅行する前に予習を兼ねて(またもやヴィクトル・ユゴー原作)。
観るには今更すぎる感もあったが、フランスという国がどのようなものなのか理解するにはとても良い題材だった。
特に自由、平等、友愛を謳う国なだけあり、あらゆるものの根元には常に「愛」がつきまとっていると感じた。人間同士の愛に限らず、法への愛ゆえにジャン・バルジャンを追うジャベール、祖国への愛ゆえに革命に身を投じるアンジョルラス、など(フランス版の安室透か?と思った)。
また舞台は19世紀でいわゆるフランス革命後ではあるものの、本作でもまた革命が登場する(六月革命)。憲法などが実質アメリカの手で作られた日本と違い、フランスの人は自らの手で自由や権利を掴み取りに行こうとする国民性があるのでは、と考えながら見ていた、がそれはあながち間違いではない模様(現地在住の友人曰く、権利主張が(正しいかどうかはともかく)激しい国民性らしい)。
キャラクターは本当に(本当に!)全員魅力的で、キャストも本当に全員、演技・歌ともに素晴らしかったが個人的MVPはエポニーヌ。日本でもミュージカルやってたら是非観に行きたい。