BSプレミアムシネマにて。
素晴らしいの一言に尽きる大傑作。
トムフーパー監督ならではの演出に映像美、素晴らしい楽曲に、俳優陣の圧巻の演技力と歌唱力。少しストーリーが粗削りなのと、ほぼ全ての台詞が歌なので苦手な人は苦手かなと思うのですが、少なくとも私は見入ってしまいました。しかも生歌収録ということで、本当に生でミュージカルを観ているよう。表情のつくり方、移り変わり、声のトーン、仕草など、歌を歌いながらここまで演技ができるものなのかと圧倒されました。個人的にはエディ・レッドメインやアン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドなどなど、大好きな俳優さんたちが出演しているのも嬉しい。
好きなシーンは沢山あるけれど、やっぱりエポニーヌの場面が切なくて切なくて。最低な両親のもとで、よくあんなに良い子に育ったよね…。でも、あのゲス夫婦のシーンは緊迫したストーリーの中で唯一笑って息抜きできる場面なので嫌いではないです。
ラストの民衆の歌が頭から離れません。それぞれが抱く信念の中で精一杯生きた人々の物語、胸が熱くなります。観終わった後は思わずスタンディングオベーションしたくなりました。
