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レ・ミゼラブルのMMMのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
3.2
「想いは募るが、伝えきれず。」

今年、このミュージカルを観るので予習を兼ねて鑑賞しました。

高評価が目立つ今作ですが、僕の心には突き刺さらなかったなあ。

観てる間はずっと胸が締め付けられる思いで、まさにLes Misérablesというタイトルに相応しい物語だとは思います。

ただ、語りたいことが作り手に多すぎたのか、このストーリーを通して一体何を伝えたかったのか残念ながら、僕にはイマイチわかりませんでした。

物を語るということは、何かしらの主義主張があるはずだと僕は思っています。

それが登場人物達を通して、なんとなくは見えるのですが、ハッキリとは見えない。

ジャン・バルジャンの生き様を通して、罪は償える、愛は尊い、人を許すことの素晴らしさ、、、なにを伝えたいのか。

ジャベールには?
コゼットには?
マリウスには?
革命家たちには?

話の中で彼らに何を語らせたかったのか。
あまりに広がりすぎてて、結局一つひとつのメッセージが曖昧になってしまっている気がしました。

最後もなぜあの風景で終わるのかさっぱりわからない。

何よりも理解ができなかったのは、革命家たちの命をかけた作戦がザルすぎてもはや無駄死ににしか見えなかったこと、、、、。

一つひとつの人物を掘り下げて別パートで物語られていれば、きっと好きになっていた映画だなあ。

ただ、キリスト教が根幹にあるのは観て取れたので、そこにメッセージがあるのかもなあ。
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